専任媒介はどう取る?売主に選ばれる提案と媒介契約獲得のポイント

2026年8月25日

目次

訪問査定で手応えを感じても、競合に負けてしまい媒介契約に繋がらないという悩みを抱えていませんか。
営業担当者個人のスキルに依存した属人的なスタイルでは、安定した成果を出すことは困難です。
この記事を読むことで、競合他社と比較された際に自社が選ばれるための提案のポイントを理解し、訪問査定からの媒介受託率を改善できる状態になります。
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媒介契約獲得は6ステップで攻略!売主から選ばれる営業の全体像

媒介契約の獲得は、闇雲な営業活動ではなく、戦略的なステップを踏むことで成功率を高められます。
売主の信頼を勝ち取るためには、初回接触から契約後のフォローまで、一貫したプロセスを構築することが不可欠です。
本記事では、媒介契約を獲得するための営業プロセスを6つのステップに分解し、各段階で実践すべき具体的なアクションを解説します。
この全体像を把握することで、自身の営業活動における課題を発見し、改善に向けた道筋を立てられるようになります。
まずは、提案の土台となる3種類の媒介契約について、売主の視点に立った解説から始めましょう。
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ステップ1:3種類の媒介契約を売主のメリット視点で解説する

媒介契約の提案では、3つの種類(一般・専任・専属専任)を単に説明するのではなく、それぞれの契約形態が売主にもたらすメリットとデメリットを明確に伝える必要があります。
専門用語を避け、売主が自身の状況に最適な選択をできるようサポートする視点が信頼獲得の鍵です。
法律上の違いを羅列するのではなく、売却活動の進め方や成約の可能性にどう影響するのかを具体的に説明することが求められます。
このステップを丁寧に行うことで、後の専任媒介の提案がスムーズに進みます。

一般媒介契約がもたらすメリットと潜むデメリット

一般媒介契約は、複数の不動産会社に同時に売却を依頼できる点が最大のメリットです。
売主にとっては広く情報を拡散できる安心感がある一方、不動産会社側の販売活動が手薄になる可能性がある点がデメリットとして挙げられます。
各社が積極的に広告費を投下しにくくなるため、結果的に売主の希望する条件での売却機会を逃すリスクも存在します。
この注意点を事前に伝えることで、誠実な姿勢を示すことが可能です。

専任媒介契約が売主にもたらす本当の価値とは

専任媒介契約の本当の価値は、1社が責任を持って売却活動に専念することによる「売却成功率の向上」にあります。
窓口が一本化されることで、不動産会社は広告費を積極的に投下し、きめ細やかな販売戦略を実行できます。
また、定期的な業務報告義務があるため、売主は活動状況を正確に把握できるというメリットも得られます。
この契約内容は、売主の利益を最大化するためのパートナーシップであると伝えることが重要です。

専属専任媒介契約を提案すべき状況の見極め方

専属専任媒介契約は、売主が自ら買主を見つけること(自己発見取引)ができない、最も拘束力の強い契約です。
そのため、不動産会社が売却活動のすべてを主導できる場合に最も効果を発揮します。
具体的には、早期売却を強く希望している、あるいは物件の特殊性が高く専門的な販売戦略が不可欠な状況での提案が適しています。
売主の売却意欲や状況を深くヒアリングした上で、最適な選択肢として説明することが求められます。

ステップ2:売主が専任媒介をためらう3つの不安を解消する

売主が専任媒介契約に踏み切れない背景には、特有の不安が存在します。
具体的には、「1社に任せて大丈夫か」「物件を囲い込まれないか」「他社の方が高く売れるのではないか」という3つの不安です。
これらの心理的な障壁を一つひとつ丁寧に解消する説明ができなければ、信頼を得ることはできません。
営業担当者は、これらの不安を先回りして言語化し、具体的な対策を示すことで、売主の懸念を安心へと変える必要があります。
売主の不安を解消することで、初めて提案が受け入れられる土壌が整います。

「1社に任せるのは不安」という心理への効果的なアプローチ法

複数の会社に依頼できないことへの不安を解消するには、1社に任せるからこそ実現できる手厚いサポート体制を具体的に示すことが有効です。
例えば、「窓口が一つになることで、内覧のスケジュール調整や交渉がスムーズに進み、お客様の手間を大幅に削減できます」といった伝え方が考えられます。
また、自社の営業ネットワークや過去の成約実績を提示し、1社でも十分に買主を探せる体制が整っていることをアピールします。

「囲い込みをされるのでは?」という警戒心を解く透明性の示し方

売主が抱く「囲い込み」への警戒心を解くには、売却活動の透明性を確保する仕組みを明確に説明することが不可欠です。
具体的には、不動産流通標準情報システム(レインズ)への登録証明書を提示し、全国の不動産会社へ物件情報が公開されることを約束します。
また、定期的な業務報告の内容を具体的に示し、問い合わせ状況や広告の反響などを隠さず共有する姿勢を見せることが重要です。
誠実な対応が信頼につながります。

他社の方が高く売れるかもしれないという疑念を払拭するトーク術

他社が高値を提示することへの期待や疑念を払拭するためには、自社が提示する査定価格の客観的な根拠を丁寧に説明することが重要です。
周辺の成約事例や現在の市場動向といったデータを元に、「なぜこの価格が適正なのか」を論理的に伝えます。
単に高い価格を提示する営業担当者ではなく、売主の売却成功という最終ゴールを共有するパートナーとしての立場を明確にすることが求められます。

ステップ3:「あなたに任せたい」を引き出す4つの提案ポイント

売主から「あなたに任せたい」という言葉を引き出すためには、査定価格の提示だけでなく、具体的で信頼性の高い提案が不可欠です。
他社との差別化を図り、選ばれる営業担当者になるためには、4つの重要なポイントがあります。
これらのポイントを盛り込んだ提案は、売主の不安を解消し、売却成功への期待感を高めます。
提案内容を実践し、信頼関係を構築することが、専任媒介契約の獲得につながります。

売却活動の全工程がわかる具体的な販売戦略を提示する

売主に安心感を与えるためには、売却活動の全体像と具体的な販売戦略を詳細に説明することが重要です。
どのような広告媒体(ポータルサイト、チラシなど)を使い、どのようなターゲット層に情報を届けるのか、その内容を具体的にプランとして提示します。
机上の空論ではなく、「この物件ならこういう買主様が興味を持つ可能性が高いので、このような広告戦略で進めます」と、物件に合わせたオーダーメイドの戦略を示すことで、プロとしての信頼性が増します。

安心感につながる定期的な業務報告の体制を約束する

売却活動中の売主が最も不安に感じるのは「放置されているのではないか」という点です。
この不安を解消するために、定期的な業務報告の頻度と方法、報告内容を具体的に約束します。
例えば、「毎週金曜日の夕方に、メールとお電話でその週の問い合わせ件数、内覧件数、広告の反響についてご報告します」といった具体的な約束は、売主に大きな安心感を与え、信頼関係を深める基盤となります。

自社ならではの強みと過去の売却実績を効果的に伝える

自社が持つ独自の強みや、類似物件の売却実績を具体的に伝えることは、他社との差別化に直結します。
例えば、「当社は〇〇エリアのマンション売却に特化しており、過去3年間で△△件の成約実績があります」といった具体的な数値を示すことが有効です。
営業担当者個人の経験だけでなく、会社として蓄積されたノウハウやネットワークをアピールすることで、組織としての信頼性を伝えられます。

売却後の暮らしまで見据えた付加価値の高い提案を行う

単に物件を売るだけでなく、売却後の新生活まで見据えた提案は、売主の心を動かします。
例えば、住み替えを検討している売主には新居探しのサポートを、相続案件であれば提携する司法書士や税理士の紹介を提案するなど、売却の先にあるニーズに応える姿勢が重要です。
営業担当者が、目の前の買い手を見つけるだけでなく、売主の人生に寄り添うパートナーであることを示すことで、深い信頼関係を築けます。

ステップ4:査定価格の根拠を明確に伝え売主の信頼を得る

媒介契約を獲得するために、相場からかけ離れた高い査定価格を提示することは、最終的に売主の信頼を失う原因となります。
重要なのは、提示する価格の根拠を客観的なデータに基づいて明確に説明し、売主に納得してもらうことです。
市場の状況や類似物件の取引事例などを具体的に示すことで、単なる価格競争に陥るのを避け、専門家としての信頼を確立できます。
透明性の高い説明が、長期的な関係構築の第一歩です。

高値の査定額で媒介契約を獲得することの危険性

相場を無視した高値の査定額で媒介契約を獲得することには、大きな危険が伴います。
売却活動が長期化し、結局何度も値下げを繰り返すことになれば、売主の不満と不信感が増大します。
最悪の場合、売却のタイミングを逃し、市場価値が下がってしまうリスクさえあります。
契約欲しさに無責任な価格を提示するのではなく、誠実な情報提供こそがプロの役割であるという視点を持つべきです。
査定価格の根拠の示し方については「売主に選ばれる不動産査定書の作り方|項目と記載例を解説」で詳しく紹介しています。

データを用いて査定価格の客観的な根拠を示す方法

査定価格の説得力を高めるには、客観的なデータを用いて根拠を多角的に説明することが不可欠です。
具体的には、レインズマーケットインフォメーションや不動産取引価格情報検索で公開されている近隣の成約事例、現在売り出し中の競合物件の価格動向などを提示します。
これらのデータに基づき、「なぜこの価格が適正なのか」を論理的に説明することで、売主は感情ではなく事実に基づいて判断できるようになります。

売主が希望する売却価格と現実的な相場とのすり合わせ方

売主の希望価格と市場相場に乖離がある場合、一方的に否定するのではなく、まずは希望の根拠を丁寧にヒアリングすることが重要です。
その上で、客観的なデータを提示し、現実的な着地点を一緒に探っていく姿勢が求められます。
「この価格で売り出すことも可能ですが、売却までにお時間がかかる可能性があり、最終的には値下げが必要になるケースもあります」といった形で、メリットとデメリットを併記して説明し、売主自身に判断を委ねる営業アプローチが有効です。

ステップ5:「検討します」で終わらせない訪問査定後の追客術

訪問査定後に「検討します」と言われたまま他社に決められてしまうケースは少なくありません。
この状況を打破するためには、訪問後の迅速かつ的確な追客活動が不可欠です。
査定の場で全てを伝えきろうとするのではなく、その後のフォローアップで他社との差別化を図り、売主の記憶に残り続ける営業を目指す必要があります。
戦略的な追客によって、競合よりも優位なポジションを築くことが可能です。
不動産追客の成約率を上げるメールのコツと5つの手法については「不動産追客とは?成約率を上げるメールのコツと5つの手法」で詳しく紹介しています。

訪問後24時間以内の的確なフォローで主導権を握る

訪問査定後、24時間以内にフォローアップの連絡を入れることは、営業の主導権を握る上で極めて重要です。
まずは訪問のお礼を伝え、査定時に話した内容の要約や、補足情報をメールや手紙で送ります。
この迅速な対応は、熱意と誠実さの証となり、売主の記憶が新しいうちに好印象を刻みつけます。
アポ獲得段階からの丁寧なコミュニケーションについては「不動産の訪問査定アポを取るコツ|机上査定で終わらせないヒアリングと提案」で解説しています。

検討期間中に送るべき効果的な情報提供の具体例

売主の検討期間中には、単に決断を急かすのではなく、有益な情報を提供し続ける営業姿勢が信頼を深めます。
具体的には、近隣で新たに出た売却物件の情報、関連エリアの市場動向レポート、売却時に利用できる税金の特例に関する情報などが挙げられます。
売主の意思決定に役立つ情報を提供し続けることで、単なる営業担当者ではなく、頼れるパートナーとしての地位を確立できます。

他社と比較されている状況を逆転するための次の一手

複数の会社と比較されていることが明らかな場合、価格や条件だけで勝負するのではなく、提案の再構築が逆転の一手となり得ます。
電話やメールで他社の提案内容をそれとなくヒアリングし、売主が何を決め手に欠いているのかを探ります。
その上で、「〇〇の点でご不安でしたら、弊社ではこのようなサポートも可能です」と、相手の懸念を払拭する追加提案を行います。
この柔軟な営業対応が、最終的な決め手になることも少なくありません。

ステップ6:媒介契約で失敗しないための実践的な注意点

媒介契約は、獲得すること自体がゴールではありません。
契約後の活動で売主の期待に応え、円滑に売却を成功させてこそ、真の信頼関係が築かれます。
そのためには、契約締結前に理解しておくべき法的な義務や、トラブルを避けるための注意点を把握しておくことが不可欠です。
これらのポイントを押さえることで、長期的な視点での成功、つまり紹介や再取引に繋がるような良好な関係を維持できます。
安易な契約は後のトラブルの元という認識を持つことが重要です。

媒介契約締結後に法律で定められた義務を再確認する

媒介契約を締結した宅地建物取引業者には、宅地建物取引業法に基づく義務が課せられます。
特に専任媒介や専属専任媒介の場合、レインズへの物件登録義務や、売主への業務報告義務が定められています。
これらの法定義務の内容と期限を正確に理解し、遵守する体制を整えておくことが、トラブルを未然に防ぐ上での大前提です。
なお、法令の解釈については、詳細を専門家にご確認ください。

透明性を確保し「囲い込み」と誤解されないための対策

自社で買主を見つけたいがために他社からの紹介を断る「囲い込み」は、売主の利益を著しく損なう行為であり、絶対に避けなければなりません。
こうした誤解を招かないためには、他社からの問い合わせ状況や紹介の状況を正直に、かつ定期的に報告することが重要です。
レインズの登録証明書をきちんと渡し、売却活動の透明性を常に確保する姿勢を示すことが、売主からの信頼を維持するための注意点となります。

提案の質を高め、媒介契約の総数を増やす視点を持つ

個々の営業担当者が提案の質を高め、媒介契約の受託率を向上させる努力は非常に重要です。
しかし、会社の成長という視点で見ると、媒介契約の総数は「受託率×査定件数」で決まります。
つまり、どれだけ受託率が高くても、査定依頼の母数が少なければ契約総数は頭打ちになります。
安定して媒介契約数を増やしていくには、受託率の改善と並行して、査定依頼の数を増やす仕組みを構築することが不可欠です。
売却を検討している見込み客からの査定依頼を継続的に獲得する手段として、不動産一括査定サイトの活用は有効な選択肢の一つです。

受託率を上げたら、次は母数を増やす

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媒介契約の獲得に関するよくある質問

ここでは、媒介契約の獲得に関して、営業担当者から寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。
日々の営業活動で生じる疑問や悩みの解消に役立ててください。

Q. 専任媒介が取れない場合、一般媒介でも受けるべきですか?

結論として、基本的には受けるべきです。
一般媒介であっても、誠実な営業活動を通じて売却を成功させれば、顧客満足度は高まります。
その成功体験が次の紹介や別の機会での専任媒介依頼につながる可能性があります。
ただし、自社のリソースを考慮し、すべての案件を受けるのではなく、戦略的に判断することも重要です。

Q. 媒介契約の獲得数を安定して増やすには、何から始めるべきですか?

まずは、現在の営業プロセスを見直し、ボトルネックを特定することから始めます。
具体的には「訪問査定のアポ率」「査定後の受託率」などの数値を分析し、最も課題の大きい部分から改善に着手します。
受託率の改善と並行し、査定依頼の母数を増やす施策も重要です。
リビンマッチのような不動産一括査定サイトを活用し、安定した反響を得る仕組み作りも検討しましょう。
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Q. 査定価格以外で他社と差別化を図るためのコツはありますか?

売主の不安や要望に寄り添った付加価値提案が有効です。
例えば、売却前のハウスクリーニングや簡易リフォームの提案、売却後の税務相談サポート、瑕疵保険の付帯サービスなどが挙げられます。
単に物件を売るだけでなく、売主の不動産売却全体をサポートするパートナーとしての姿勢を示すことが、価格以外の価値となり、差別化につながる営業のコツです。

まとめ

専任媒介契約を獲得するためには、単に高い査定価格を提示するのではなく、売主の不安に寄り添い、信頼を勝ち取ることが不可欠です。
本記事で解説した6つのステップ、すなわち「媒介契約のメリット視点での解説」「売主の不安解消」「心を掴む提案」「客観的な査定根拠の提示」「戦略的な追客」「契約後の注意点」を実践することで、営業活動の質は飛躍的に向上します。
これらのポイントを意識し、売主から選ばれるパートナーを目指してください。
査定依頼の母数を増やし、媒介契約の総数をさらに伸ばしたい場合は、不動産一括査定サイトの活用も有効です。
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